
最近は、暖かい日も訪れる一方で、まだ寒さが残る季節。
コートを羽織りながらも、ふと周囲に春の気配を感じるこの頃です。
二十四節気の「啓蟄」や「春分」を迎え、
来週は2025年の2回目の新月。
私たちも春に向けて心身を整える良い機会です。
春は生き物が活動を始める時期です。
「啓蟄」では冬眠していた虫たちが土の中から顔を出し、「春分」では昼と夜の長さが同じになります。
これらの変化は、私たちが心と身体をリセットし、活力を取り戻すためのサインです。
また、新月は新しいスタートを象徴するため、自分の目標やライフスタイルを見つめ直す良いタイミングになります。
この時期は、春の訪れと新月のエネルギーを感じながら、自然養生法を取り入れて心身のリセットしましょう!
春に近づき「陽」がグングン満ちてくることで、
私たちの五臓六腑も全体的に活性化してきます。
「肝」も活性化し、冬のあいだに体中に溜め込んでしまった老廃物や脂肪などをとにかく一気に解毒しようとしてフル稼働。
「肝」が疲れてしまうと、本来の機能にあれこれ不調が現れてくるので気をつけましょう!
例えば、「肝」にたっぷり貯蔵されているはずの「血」が不足することで精神的に安定せず、イライラや不眠、気持ちの揺らぎなどが生じやすくなったり、めぐりが滞ることで肩こりや筋がつりやすくなったりします。
また、春の「陽」の気の急激な上昇で「血」が体の上部に溢れ出して停滞しやすいので、頭痛や鼻詰まり、めまいやふらつきなどの「上半身の症状」が出やすくなるのもこの季節の特徴のひとつです。
花粉症の症状の中でも、目の充血やかゆみ、鼻詰まり、喉の炎症など体の上部に「血」が停滞することで起きる症状は、この「肝」の乱れが原因かもしれません。
最近ではちらほら春の食材がお店にも並びだしました♪

春の養生で大切なことは、まずはこの「肝」の調子を整えていくことです。
毎日の食卓に気血を養い、巡りを良くさせる食材をたっぷりと取り入れましょう!
・ほうれん草
・ナツメ
・アサリ
・牡蠣
・酸味のある食
「酸味」は、春に乱れやすい「肝」の働きを正常に戻して「肝」の疲弊を労うのに役立ちます。
酸味の代表である柑橘系のフルーツは「気」のめぐりをよくするとされているので、紅茶をレモンティーにする、フライにレモンをかけてみる、サラダにグレープフルーツを散らしてみるなど、ちょっとしたところに取り入れてみてもいいですね。
・アボガド
「気」を補って疲労を回復、
新陳代謝をサポートする性質のある食材。
生のアボカドにレモン汁を加えれば「肝」を整える「酸味」も補えます。
その他、
たけのこ、ふきのとう、新玉ねぎ、菜の花などの春野菜は、新陳代謝を促進し、体に活力を与えます。
消化の良い温かいスープやお粥などで、体を内側から温めることも大切です。
そして春の訪れを感じながら、
自然の中で体を動かすこともこの時期おすすめです。

「肝」の解毒の機能がうまくいかなくなることで、体内に余分な老廃物などが蓄積されて、重だるい疲労感を感じやすくなる場合もあります。
散歩や軽いジョギングで、外の風を感じながら体をほぐすと、寒さで縮こまった身体のひとつひとつが喜び体調を整える助けになります。
私も今日は、久しぶりの頭痛。
私も太陽の光を浴びながらしっかり身体を動かしたいと思います!
寒暖差があるこの時期には、体調を崩しやすいため、適切な休息も取りながらお風呂や春の空気を感じリラックスし、心身をリフレッシュしましょう。
季節の移り変わりに合わせて、食事や運動、リラクゼーションを意識することで、より充実した春を迎える準備ができます。
心からの新しいスタートを切るために、自分自身を大切にし、自然と共に過ごす時間を楽しんでください∞